錠前の状態を気にする人は少ないと思いますが、思いのほか錠前は汚れているものです。
また、錠前の表面材は主に、錆びにくいと言われるステンレスですが、汚れを放置しておくと化学的反応で侵食され錆びてしまいます。鍵や鍵穴の汚れを放置しておくと差し抜きがスムーズにできなかったり、トラブルにつながったりすることもあります。錠前は月に1～2回程度お手入れするようにしましょう。
鍵穴とその周辺のお手入れ
鍵穴とその周辺は、基本的に乾拭きできれいにします。周辺部分は柔らかい布で軽く拭きます。
乾拭きで落ちにくい場合は水拭きしますが、その際布はよく絞ってから使用します。
水拭き後は必ず空拭きしてください。水拭きでも汚れが落ちない場合は、中性洗剤を薄めた液に布を染み込ませて拭くかスポンジを使用します。中性洗剤を使用した際は洗剤を残さず拭き取ります。
また、鍵穴にたまったゴミやホコリは掃除機で吸い取ったり、気体でホコリを吹き飛ばすエアダスターを使ったりすると簡単に取り除けます。汚れが取れたら鍵の抜き差しがスムーズに行えるか確認します。
差し込みや鍵が回らない場合は、鍵専用の潤滑剤を鍵穴に適量吹きつけます。
鍵のお手入れ
鍵は歯ブラシなどを使い溝や凹凸部分にたまったホコリや汚れをかき出します。
近年は防犯性に優れている｢ディンプルキー｣が普及しつつありますが、ディンプルキーは穴の底に汚れがたまりやすいです。ディンプルキーを使用している方は、こまめに掃除するようにしましょう。
汚れを拭き取った後は潤滑剤を使用します。
鍵専用の潤滑剤がなければ、潤滑剤の成分と同じ黒鉛が含まれる鉛筆の芯で代用できます。
鍵のくぼみを鉛筆でなぞるように黒く塗り、その鍵を鍵穴に差し込みます。抜き差しを数回行い、抜き差しがスムーズになったらOKです。鍵に塗った黒鉛の粉は布できれいに拭き取ります。
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